免疫の働き全般について

前回は免疫細胞について説明しました

 

今回は免疫の働き全般についてまとめました。

免疫の働き全般のイメージ

免疫とは

免疫とは、自分を守る身体の働き全般のことです。

前回のブログでまとめた免疫細胞の働きは免疫の働きの一部分という事になります。

 

免疫は「自分」を「自分に害をなすもの」から守ります。

ここでいう自分に害をなすものとは、

ウイルス、

細菌、

毒素、

がん細胞、

老廃物、

不要になった自分の細胞

等をさします。

免疫は大きく分けて2種類

免疫には

「自然免疫系」

「獲得免疫系」

があります

 

免疫の中でも自然免疫系は最初の防御になります。

自然免疫系は異物の侵入を防ぎます。

仮に侵入を防げず、体内に異物が入ったときでも感染する前に排除します。

 

獲得免疫系は自然免疫系で排除できなかった時にだけ機能します。

自然免疫系について

自然免疫系は大きく2つけられます。

「身体の構造による免疫」

「免疫細胞による免疫」

です。

身体の構造による免疫について

身体の構造による免疫には以下のものがあげられます。

皮膚、

唾液、

粘膜、

繊毛運動、

胃液、

常在菌など

です。

免疫細胞(白血球)ではないものがこれにあたります。

 

皮膚は傷がなければ病原体の侵入をほぼ完ぺきに防ぎます。

 

ほとんどの病原体は気道、尿路、生殖器、眼などの粘膜を介して侵入します。

 

粘液は唾液や粘膜を覆っており、病原体を洗い流します。

粘液は抗菌、抗ウイルス物質を含むので、多くの病原体が細胞にたどり着く前に不活化します。

 

繊毛運動は気道細胞の表面にあるブラシのような繊毛が規則正しい動きで異物を排除するはたきのことです。

繊毛運動は胃腸に異物を送ります、胃では強力な酸である胃液を出すことで異物を不活化します。

免疫細胞による免疫について

自然免疫系の中でも白血球による免疫です。

1.病原体が細胞に感染する前にブロックする

2.異物を免疫細胞が貪食(食べて)して取り除く

3.貪食した情報を獲得免疫系に送る

4.獲得免疫系と連携してが貪食(食べて)して取り除く

 

※詳しくは前回のブログを参考にしてください

免疫細胞について >>

自然免疫系は基本的な免疫

「自然免疫系は基本的な免疫である」ということができます。

 

軽い感染症は自然免疫系だけで排除できるため、獲得免疫系は出番がないことになります。

 

自然免疫系の特徴は

1.記憶を持たない

2.常に獲得免疫系と連携している

事があげられます。

 

自然免疫系が機能していれば、

病原体が体内に入ったとしても、

感染する前に病原体の多くが排除できます。

 

仮に感染してしまったとしても、

 症状が出る前に治ってしまうことになります。

獲得免疫系について

獲得免疫系は、大きく2つに分けられます

「液性免疫」(抗体による免疫)

「細胞性免疫」(キラーT細胞による免疫)

です。

 

獲得免疫系の主な働きは以下の通りです。

1.自己か異物かを判定する

2.異物だけを排除する

3.異物を記憶して次回にすぐ手対応できるようにする

 

※詳しくは前回のブログを参考にしてください

免疫細胞について >>

免疫は抗体だけが大事ではない

免疫というと抗体が注目されがちですが、抗体だけが大事だというわけではありません。

自然免疫系や細胞性免疫もしっかりと働く必要があります。

 

しかし、

「免疫はただ働くだけでいいわけではない」のです。

免疫は働きの程度やタイミングなどの調整機能がとても重要です。

 

免疫の調節が上手くいかないことで多くの現代病を引き起こしています。

アレルギー

自己免疫疾患

生活習慣病

がん

うつ

発達障害

などです。

 

次回は免疫が正常に働くことについてお知らせします。

博多あんしん整体院